1960年代を中心にアメリカで活躍した、ポップアート界のアイコンとも言えるアーティスト、アンディ・ウォーホル。
「キャンベルスープ缶」や「マリリン・モンロー」などは、誰もが一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
アンディ・ウォーホルのポップアートを代表する1枚とも言える
“ライフ・セーバーズ” を今日は、ご紹介致します。
|ライフ・セイヴァーズ 1985年 広告シリーズより(FSⅡ.353)
1985年に、ウォーホルがリリースしたのが広告シリーズ(Ads Portfolio)
当時人気だった10社の広告が、ウォーホルの手により芸術作品へと生まれ変わった、そんな作品です。
アーティストになる前は、広告マンとして活躍したウォーホル。
彼にとって“広告”からの影響は強いものでした。
このシリーズでは、ウォーホルは、アメリカ人がメディアで毎日目にする、10社の企業ロゴや広告をモチーフとしました。
シャネル、フォルクスワーゲン、アップル。そして、ジェイムス・ディーン(理由なき反抗)、ロナルド・レーガン(ヴァン・ヒューセン)、ドナルド・ダック(ニュー・スピリット)といった有名人も登場し、彼のハリウッド・スターダムへの執着にも触れています。
|広告の流通と継続的な存在維持
テーマだけではなく、シルクスクリーンという素材もポイントとなります。
シルクスクリーンという、大量生産技術を用いることで、広告がどのように流通し、私たちの生活の中で継続的な存在を維持するかについて主張しています。
また使用している鮮やかな色は、アメリカのメディア広告、商業主義、消費主義を彷彿とさせます。
これらは、ウォーホルの作品全体で見られる主要なテーマです。
このシリーズには、ウォーホルの有名な作品、キャンベルスープ缶やマリリン・モンローにはない手描きの質感があります。ほかのプリント作品の機械的な技法に比べると、少し風変りとも言えます。
|ポップアートを代表する1枚 “ライフ・セーバーズ”
浮き輪型のアメリカのキャンディーで、1912年に登場し、現在も販売されているロングセラー商品です。当時は5つの味があったということで、色はウォーホルカラーになっていますが、形はそのものを再現しています。
「Please do not lick this page!」このページは舐めないでね!
というキャッチフレーズもかわいいですね。
広告というテーマ、スクリーンプリントの技術、鮮やかな色…
このシリーズは、まさしくアンディ・ウォーホルのポップアートを代表する1枚と言えるでしょう。
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